2014年1月27日月曜日

『第一回 うつのみや春の演劇フェスティバル』~世代の壁を越えた取り組み~

▼来る2014年3月1・2日、栃木県宇都宮市文化会館にて、(公財)うつのみや文化創造財団が主催となる「第一回 うつのみや春の演劇フェスティバル」が開催されます。県内の有志が集まり、宇都宮の演劇を盛りたてようと 普段の厳しい練習の成果を披露してくれます。

▼栃木県の方ならもうほとんどが聞いたことのある「一般財団法人 日本教育演劇道場 劇団 らくりん座」さん。戦後何も無いところに、演劇を使った教育運動を全国にしていった方達です。栃木県にはこういった文化や教育への貢献への歴史があります。その中央となる宇都宮、今度はここにも、将来の何かの布石となるイベントが出来上がったのです。これはとても大きな事といえます。


▼栃木県は演劇において、高校生の実績評価が非常に高いです。関東大会を勝ち抜いて全国大会に出場する高校が多くあります。今回の参加リストの中には、二月の関東大会出場校も出品作品とともに名を連ねています。そうかと思えば、2000年より市内で自前のアトリエで小劇場活動を続けて来た社会人劇団(劇団イッツシークレット)もいます。これら団体や行政との手を繋げる立役者となったユニット団体(トッコ演劇工房 、Next stage 7-66)など、現在の宇都宮の文化を支えるために必死となる若者達がこの日のために準備をしています。



▼もしも、教育というものが、そのコンテンツではなく、コンテンツを取り巻く環境そのものに依存するというのであれば、現在の日本の教育環境は、核家族による祖父母との断絶、学生同士だけの世界が確立してしまった結果の世代を越えた付き合い自体の希薄さ、多様化を意識し過ぎた同族同士のお付き合いなど、「偏った環境」というのが結論付けられるかも知れません。同時にこれは、上の世代が若い世代と繋がらなくなってしまった社会を生みだしていることにもなります。

▼ステップ式の教育システムからたまには離れ、こういった横や何ステップも越えた人達と繋がり、
お互いの感性を磨き合う機会は、教育だけではなく、沢山の可能性を秘めていると思う。この演劇祭については、この一見何でもないように見える横の繋がり、縦の繋がりにとても意義があるように思える。

▼演劇だけではなく、こういった機会が他のスポーツやビジネスなどにも波及して、栃木県全体がもっと垣根を越えた付き合いをしていけたらば、更なる発展を望めるのではないでしょうか。


>>うつのみや春の演劇祭: 大切なのは「ノリ良く」:



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